事業再構築補助金⑥(経費の種類)
補助金の経費分類は種類が多く、始めて目にした時は経費として認められるのかわかりにくい事が多いです。
今回はどんなものが経費として認められるのかを綴っていきたいと思います。
①建物費
①専ら補助事業のために使用される事務所、生産施設、加工施設、販 売施設、検査施設、共同作業場、倉庫その他事業計画の実施に不可欠と認められる建物の建設・改修に要する経費
②補助事業実施のために必要となる建物の撤去に要する経費
③補助事業実施のために必要となる賃貸物件等の原状回復に要する経費
➃貸工場・貸店舗等に一時的に移転する際に要する経費(貸工場・貸店舗等の賃借料、貸工場・貸店舗等への移転費等)
補助事業を行う際の建物の建築、改築を経費申請する際にこちらの区分で申請します。
経費例
補助事業遂行のため、新たに資材置き場が必要であり、建設する等。
②機械装置・システム構築費
①専ら補助事業のために使用される機械装置、工具・器具(測定工 具・検査工具等)の購入、製作、借用に要する経費
②専ら補助事業のために使用される専用ソフトウェア・情報システム 等の購入・構築、借用に要する経費
③1又は2と一体で行う、改良・修繕、据付け又は運搬に要する経費
補助事業を行う際に必要な機械装置の購入や、ソフトウェアを購入する際はこちらの区分で申請します。
経費例
補助事業遂行のため、新たに〇〇製造機を購入する等。
補助事業遂行のため、新たにECサイトシステムを構築する。
③技術導入費
本事業遂行のために必要な知的財産権等の導入に要する経費
経費例
補助事業遂行のため〇〇社が保有する〇〇の技術が必要なため、経費を使い実施権を取得する等。
④専門家経費
本事業遂行のために依頼した専門家に支払われる経費
経費例
商品の開発にあたり大学教授の〇〇氏にコンサルティングを受け、1日5万円の報酬を支払う等。
⑤運搬費
運搬料、宅配・郵送料等に要する経費(購入する機械装置の運送料は機械装置に含める)
経費例
サンプル品の組み立てを委託する業者から本社までの運搬料等。
⑥クラウドサービス利用費
クラウドサービスの利用に関する経費
経費例
補助事業遂行のため〇〇社の提供するクラウド顧客管理システムを導入する等。
⑦外注費
本事業遂行のために必要な加工や設計(デザイン)・検査等の一部を外注(請負、委託等)する場合の経費
経費例
新製品のパッケージデザインを〇〇社に委託する等。
⑧知的財産権等関連経費
新製品・サービスの開発成果の事業化にあたり必要となる特許権等の知的財産権等の取得に要する弁理士の手続代行費用や外国特許出願のための翻訳料など知的財産権等取得に関連する経費
経費例
補助事業で開発した新製品を特許出願するために支払った費用等
⑨広告宣伝・販売促進費
本事業で開発又は提供する製品・サービスに係る広告(パンフレット、動画、写真等)の作成及び媒体掲載、展示会出展(海外展示会を含 む)、セミナー開催、市場調査、営業代行利用、マーケティングツール 活用等に係る経費
経費例
新たに始める飲食業の周知のために新聞折込費用やそれに用いる広告の作成費用
ECサイトを作成し、物販事業を新たに行う。それら新事業周知のためにInstagram広告を行う費用等。
⑩研修費
本事業の遂行のために必要な教育訓練や講座受講等に係る経費
経費例
補助事業を遂行するために必要な、職員の研修費用等
⑪海外旅費(卒業枠、グローバルV字回復枠のみ)
海外事業の拡大・強化等を目的とした、本事業に必要不可欠な海外渡航及び宿泊等に要する経費
経費例
補助事業で開発した製品の販路拡大の為、海外へ渡り契約締結させる際の渡航費用等
最後に
このように事業者が実施する事業内容によって、多岐にわたる経費を補助してもらう事が可能です。
多くは①建物費、②機械装置・システム構築費③広告宣伝・販売促進費が該当すると思うので、しっかりと把握しておきましょう。